夙川散歩

季節を感じてリズムを感じて

百舌鳥古墳群

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城巡りはいいですね。でも私は古墳の方により惹かれるかもしれません。

高校生の頃から奈良県大阪府の、主に天皇陵を周って、御朱印なんかも集めてました。その頃よく読んだ、森浩一さんのブルーブックスと言う、文庫サイズの本の余白にベタベタと押してあるのが今も残っています。

ただ、百舌鳥古墳群だけは後回しにしていました。それには訳があります。

先日、友人を誘って念願の仁徳天皇陵に行って来ました。友人は大阪府立大学出身なので、先ず府大キャンパスを案内してもらいました。

大きなキャンパスで、農園や馬術場まであります。自然の池があり、大学が出来る前の地形が何となく推測できます。

青桐の並木があり、他では嗅ぐことのない、桐の匂いが辺りに立ち込めていました。


敷地のすぐ外に、ニサンザイ古墳があります。前方部が広がった美しい古墳で、百舌鳥古墳群では最期に作られた大型古墳だそうです。造り出しもはっきり分かります。

その後、御廟山、いたすけと見てから、いよいよ履中陵、仁徳天皇陵です。

しかし、こうやって思い出してみても印象が残っていません。これが、私が仁徳天皇陵を敬遠していたわけです。とにかく大き過ぎて視界に入らないのです。築造時の姿であれば別だと思いますが、観光に来ても、どういう形かもわからないまま帰ることになるでしょう。よほど好きな人でないとと、今まで家族も誘いませんでした。

気を取り直して行った、堺市博物館は素晴らしいものでした。須恵器の解説がユーモラスで笑ってしまいました。

博物館で分かったことは、履中陵と仁徳陵は高台のいい場所を占めているということ。ニサンザイ古墳はしょうがなく低い土地につくったのでしょう。府大の敷地も、低地だったと想像できます。

帰りにかん袋で一休み。いやいい休日でした。

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