夙川散歩

季節を感じてリズムを感じて

噛み合わせが出てくるコミック

私は年甲斐もなく、コミックを良く読みます。大人気の鬼滅の刃も楽しんで読みました。

この作品の作者さんは、ほんとうにいろんなことを調べて勉強をされているのに感心します。

終盤のクライマックスの前、無惨が鬼殺隊の本部にやってきます。

無惨があまりに穏やかな雰囲気に戸惑っています。そこで子供達が鞠をつきながら、歌っています。

「三蓋松は 上総山〜」

聴いた事のない歌です。おそらく大正期に流行った歌なのでしょう。

着物の柄などもそうでしょうが、鮮やかに時代の気分が伝わってきました。

炭治郎の同輩に不死川玄弥という剣士がいます。鬼を喰うことで鬼と同化して強くなる特異体質なのですが、こう説明があります。

 

「優れた咬合力と特殊な消化器官により、短時間の鬼化を可能にした」

 

専門書以外で咬合という語句を目にしたのは初めてかも知れません。

しかもその意味するところを正確に把握されているのはすごいことです。

どういうきっかけでこの言葉にたどり着いたのか知りたいところです。

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