歴史の本
世界史がどうも頭に入りません。読んだそばから忘れてしまう気がします。
そこで発想を変えてみました。
やはりヨーロッパの歴史はヨーロッパ人に聞くのが一番じゃないか。
そこで、ベストセラーになったというこの本に取り組みます。
著者はJohn Hirst, オーストリア出身の方だそうです。
のっけからかましてくれます。引用してみましょう。
「ヨーロッパの文明はきわめて独特である。なぜなら、その文明をそれ以外の世界に強要してきたただひとつの文明だからである。征服と入植によって、あるいは経済の力か知の力によって、そして誰もが欲するモノの存在によって、『押し付け』は達成された。今日では地球上のすべての国が、ヨーロッパ文明から生まれた科学的発見とテクノロジーを用いている。そして科学とはヨーロッパの発明品なのであった。」
強烈な自意識ですね。ヨーロッパ、アメリカ人の本音を見た気がします。かねてから洋画の中の日本人の描き方がなかなか変わらないのを不審に思っていたのですが、腑に落ちました。
このあとヨーロッパを作った3つの柱、ギリシャ•ローマ、キリスト教、ゲルマン戦士の紹介に移ります。紀元前5世紀に物質の本質とは何かと考えたギリシャ人のことを考えると、悔しいですが日本の古代を持ち出しても議論にはならないでしょう。今日でも技術的に優れたハイブリッドが認められないのはこういうあたりが関係しているのでしょうか。