歴史の本(2)
前回のブログに書いた本にショックを受けて、ある事を思い出しました。
英会話に通っていた時の話です。私は古墳が好きなので、説明をするのに古代の都と言いたくてancient を使いました。するとアメリカ人の先生が、「日本にはancient はないよね」
と言われました。続けて「中国にはあるよね」と言います。
私の感覚では奈良時代以前は古代と表現していたので、この言葉は意外でした。
どうも世界史ではローマの滅亡以前が古代という概念のようです。
しかも先生の話を聞くとcivilization ,つまり他国に影響を与えた文明に対して使う言葉だというニュアンスでした。
先生は特に世界史が専門ではない若い女性です。カウンセリングをやっておられました。彼女が特殊で、個人的な見方をしているとは私には思えませんでした。
欧米人の日本観というものがどういうものか、私の乏しい経験からは分かりませんが、伝統芸能やアニメカルチャーはともかく、例えば経済学などの基本的な理念の発表に関して、受け入れられるのは難しいだろうなぁと思います。