夙川散歩

季節を感じてリズムを感じて

どうして顎がカタカタ言うのか?

顎の関節は変わっています。普通の関節のように、その場で回転運動をしながら、下向きに骨の凹みから外れることで大きく口を開けます。図の青いのは円盤と呼ばれる軟骨で、座布団と考えてもらって構いません。ここに顎を開ける筋肉の一部が着いていて、関節の動きに連れて円盤を引っ張り下ろします。口を途中まで開ける時には、関節の中に収まっているので音はしません。しかし大きく開けると、下顎の骨は一旦そこから外れます。その時に座布団が着いて行かなくなったらどうなるでしょう?バキッと大きな音がする方もおられれば、カリコリと微かな音だけの方もおられます。共通しているのは、皆さんに顎が真っ直ぐ開かないなどの症状が見られることです。私はマウスピースを適切に使いながら、プラスチックの詰め物や銀歯の余分な部分を調整することで音を小さくする治療をしています。
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