患者さんとの何気ない会話で気づく
右上の奥歯が痛むという治療でした。外から見てもレントゲンでも何も問題がなかった歯なのですが、銀歯を外すと大きなむし歯がでてきました。神経ギリギリのところでセメント系の詰め物をして、症状を抑えることができたのは、患者さんがいいタイミングで来てくださったからだと思います。ひとつは再発を防ぐ為、またもうひとつ左の関節の異音が気になっていたので、痛んだ歯とかみあっている銀歯を調整していました。反対側の歯ですが、関係しているのかもしれないと考えたのです。そんな時に患者さんが言われるには、何年か前に自転車で転倒し、左の顎を強打したことがある。そしてその後、すごくガクガクしたが二、三か月で少しマシになり、今に至っているそうです。左の上下の歯は治療がされてないためノーマークだったのですが、よくよく見ると、下の歯の舌側の溝に薄っすらと古いプラスチックがありました。これを取り除くと、口の開け閉め時の雑音はすっかり消えました。煮詰まっていた私には、天の声です。問診だけでなく、何気ない会話が大事だと痛感した次第です。少し肩の力を抜いていく方が良いのか?難しい話です。趣味のDIYをしながら考えています。