夙川散歩

季節を感じてリズムを感じて

カイエビ

待合室にこんな本を置いています。

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私は小中学校の時、暇さえあれば図書館に通っていました。良く読んだのは兵器の本で、何の役にも立たないのに戦闘機のスピードや戦艦の排水量を覚えていました。

図鑑も好きでした。何故か淡水プランクトンの絵を飽きずに眺めていました。

一番のお気に入りはボルボックスです。

挿し絵が魅力的でうっとりするほどでした。こんなものに惹かれるのは自分だけかと思っていたのですが、違いました。ある喫茶店で隣りの家族の会話が聴こえて来ました。

小学校高学年の男の子と、母親、祖母の3人です。

おばあちゃんが孫に「◯◯ちゃんはどんな本が好きなの?」と聞きました。

母親はちょっと呆れたようにいいます。

「この子変な本が好きなのよ」

男の子の返事は「ボルボックス!」

残りの二人の反応は「、、、」

私は心の中で「いい趣味だな、少年」

とつぶやいていました。

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これがボルボックスです。この本には写真もあるので、さして魅力的な挿し絵ではありません。

 

小学校の頃友人間で金魚を飼うのが流行っていました。その餌になるミジンコを私は飼っていた記憶があります。茹でたまごの黄身を与えていました。

ミジンコには種類があります。見た目でも分かりますが、泳ぎ方はかなり違います。

ケンミジンコはぴょんぴょん泳ぎ、カイミジンコはスムーズです。

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これを食べた時金魚が喉の奥ですり潰しているように見え、それを見るのが好きでいつのまにか金魚よりミジンコの方が好きになってしまいました。

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ミジンコの捕獲は近所の池でしてました。

そこで不思議な生物を見ました。カイミジンコを10倍くらい大きくしたようなもので、透明な二枚貝の中にエビ?がいて、しきりに足か鰓を動かして泳いでいます。

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それから図鑑で調べたのですが分からずにずっと忘れてました。

ところがこの本を読んでふとネットで調べたらありました。

カイエビと言うそうです。長年の疑問が解けました。